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漢方薬がいい

近頃の人工知能の進歩には驚くばかりです。
そんな科学万能な時代に、自然なままの草の根や葉、木の皮などを原料とする漢方薬が、人々の病を癒し息づいています。

漢方薬には、人々に支持されてきた、数千年の長きにわたる歴史があります。
一方、西洋薬の歴史は百数十年程度。漢方薬のすごさがわかるでしょう。

考えてもみてください。
日進月歩の科学分野の通説でさえ、後の研究や検証によって、実は間違っていた、フェイクだったと否定される事例があるのです。

そうした現実を直視すれば、漢方薬には、歴史という地層によってろ過され、磨き抜かれ、継承されてきた価値があり、世の中には決して変わることなく続いていくものがあるとの思いに至ります。
まさに漢方薬が信頼に値すると言えるのは、そうした伝統とも呼ぶべき継続性を持つことにあるわけです。

ところで、毎日の食事を摂らずに、健康食品やサプリメントだけを摂って生きていくことはできません。
この例えはつまるところ、現代有機化学の合成技術をもってしても、漢方薬と同等の作用を有する合成薬物をいまだ作り出せていないという事実を気付かせてくれるものです。

そしてそこから言えるのは、漢方薬の実体というものは、人智の及ばぬ自然の中だけにしか存在しえず、詳細は今のところ、神秘の厚いベールに包まれているということです。

だからこそ、そうしたところに魅了され、「漢方薬がいい」と、私は日々、漢方の勉強に励んでいるのです。
漢方薬は今後も未来永劫、人々に支持されていくことでしょう。

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